カバンの修理

修理の舞台裏見せます(買い出し編)|修理はなぜ高いの?時間がかかるの?

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時折、「値段が高いこと、修理に日数がかかるのはなぜ?」というご質問・ご意見をいただきます。
修理工場に送って修理する場合は、納期が8週間など長期間必要とするものもあり、またお値段も高いものが多いのでお客様が疑問に思われるのも十分に理解できます。

この記事では「修理に時間がかかる理由」そんな疑問にお答えするために、修理の【舞台裏】をお見せします。

修理に時間(日数)がかかる大きな理由は?

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修理に時間がかかる、その大きな理由の1つはそれは、「材料の買い出しに行く」からです。
ミスターミニットの工場では多くの部材を準備していますが、修理に合う材料がなければ都度専門店で探しています。
工場がある浅草橋近辺は革や金属パーツなどの専門店が多く集まっており、買い出しに行きやすい環境で、工場では買い出し専用の自転車を持っています!

バッグのファスナー交換修理

今回ご紹介する修理は、バッグの「ファスナ―交換修理」です。
ファスナーの色が特殊のため工場在庫には近いものがなく、買い出しに行ってきました。

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買い出しの流れ

1. ファスナー専門のお店へ

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「ファスナー」といっても、実は多種多様、いろいろな種類があるんです。
ファスナーの噛み合わせが小さく目立たないもの、金色で高級感があるもの、噛み合わせが大きくてポップな印象のあるもの、防水機能が強化された止水タイプ・・・など。そしてバッグによってファスナーの長さ・色はすべて異なります。
ファスナーが変わるとバッグの見た目・印象が大きく変わってしまうため、サイズ、色、見た目のデザインや機能などが近いファスナーを多くの種類の中から探します。
ミスターミニットの工場にも常備はしていますが、今回のように近いものがない場合はファスナーを多く揃えた専門店に行きます。

2. 専門スタッフに相談

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専門店は本当に多様なファスナーを揃えています。
あらかじめサンプル台帳を元に近いファスナーを見つけておきますが、似ているものをお店のスタッフさんに探してもらいます。お店の人は、ぎっしりファスナーが詰まった棚の中からすぐに探し出す技がすごい!

3. 近いファスナーを選定

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ファスナーはわずかな色・形状の違いで印象が変わるので、より自然な仕上がりをイメージし、比較しながら選び出します。お店に在庫がない場合はメーカーに注文する場合もあります。

他にもある専門店

ミスターミニットの工場ではご依頼の内容によっていろいろな専門店に相談に行きます。

金具の専門店

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留め具やカン物、チェーンなど様々な金具を取り揃えている専門店。
近い金具が見つからないときは、いくつかあるお店をハシゴして探します。

革の専門店

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革は本社工場にも多く在庫を揃えていますが、どうしても合う革がない場合は、買い出しへ。
靴やバッグを直に持ち込んで、合う色や質感の革を探してもらいます。

お値段が高い理由、それはお客様にご満足いただけるよう材料にもこだわって修理しているから

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今回は、買い出しについて解説しました。修理内容によっては、複数の専門店を訪問し、材料選定にこだわっています。

お値段が高く感じられるかもしれません。お日にちもいただいています。
その理由を少しでも知っていただけると嬉しいです。

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