カバンの修理
バッグの修理事例:LOUIS VUITTONショルダーバッグ革パーツ
さまざまな修理事例を、どうやって修理するのか、どのような過程を経ているのかを動画とともに解説します。
ご依頼の概要
ブランド
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
ご相談内容
ショルダーバッグ革パーツ切れ根革の交換
修理方法
切れてしまった革のパーツを作り替えます
STEP1.分解
カシメを外し、ステッチを解いて革パーツを外します。
POINT パーツのステッチが内袋に貫通していないので、表の生地と内袋のまとめを分解してミシンを入れる口を開いておきます。
間に残ったカシメは取り除きます。
STEP2.型紙作成
オリジナルパーツを元に、サイズを合わせてカットし同型でラインを整え左右対称に作ります。
ステッチの位置も当たりをつけておきます。
STEP3.裁断、加工
近い色のヌメ革を用意し、型紙を元に革を切っていきます。
外周にある「捻(ねん)」も再現し、ステッチの当たりに印をつけます。
コバを整え、色を乗せて、コーティング剤を塗って磨いたらパーツの完成です。
STEP4.セッティング
完成したパーツに接着剤を塗り、ショルダーの先端にセットします。
カシメの穴をあけておきます。
STEP5.取り付け
開いた口からミシンの腕を入れ、内袋に貫通しないように、表の生地とパーツのみを縫っていきます。
当たりをつけたステッチ位置に1針ずつ丁寧に針を落とします。
縫い終わったらカシメを打って最後に開口部を縫い戻します。
元の針穴に合わせて慎重に縫ったら完成です。
近い色と形でパーツを交換し、自然な仕上がりになりました。ぜひ一度、ご相談ください。
専門用語解説
修理工程で出てくる専門用語について解説します。
- 捻(ねん):革製品の縁にある飾り線のこと
- コバ:革の断面のこと
修理概要
- 修理メニュー:パーツ作製交換
- 金額:1箇所目 税込11,000円、2箇所目以降 税込5,500円
- 納期:約8週間
※今回の修理は両側の作成で2箇所となるため、合計で税込16,500円になります。片側のみでも対応しております。
※公開日時点での情報です