靴・カバンのお手入れ

あなたの大切な物、直します--時々連載Vol.4-- 週4で愛用し続けてきたレザースニーカー

台風21号の影響ならびに北海道胆振東部地震により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

ミスターミニット スタッフ一同


家族から譲り受けたもの、大好きな人からの贈りもの、あのとき自分を励ますために買ったもの、長年愛用してきたもの......。もう使えなくなってしまったけれど、どうしても捨てられない、あなたにとって大事なものが眠っていませんか?
ミスターミニットは、使えなくなってしまった「あなたの大事なもの」に再び命を吹き込むお手伝いをさせていただきます。
この連載では、直したい、大事なものを持ってミスターミニットを訪ねてきてくれた「人とものを巡る物語」をお届けしていきます。
直したい、大事なものを持ってミスターミニットを訪ねてきてくれた「人とものを巡る物語」をお届けするこの連載。
第4回目は、モデルの松元絵里花さん。絵里花さんが直したい、大事なものは......?

上京以来4年間、週4で愛用し続けてきたDIESELレザースニーカー

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修学旅行で訪れた原宿でモデル事務所にスカウトされ、高校卒業後、編集部にてお試しで2回ほど撮影をしたことをきっかけに、女性誌『Ray』の専属モデルに抜擢。地元福岡から、キャリーバック1個を抱えて上京したという絵里花さん。上京してすぐに出会ったのが、DIESELのレザースニーカーでした。

「18歳の頃、福岡から上京してすぐ、ふらっと入ったお店で一目惚れして。はじめて靴にお金をかけました。レザーでちゃんとしているし、ラインとかもなく黒一色で、サイズもぴったりで、長く使えるなあと。以来、4年間ほど、週4ペースでいつでもどこへ行くにも履いています。自分が持っている靴のなかで一番好きな靴です」

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日常はもちろん、旅行にも必ず持っていき、絵里花さんにとって手放せない存在となっているDIESELレザースニーカー。でも、愛用すればするほど、靴底は削れ、レザーにも傷がつき、色があせ、糸のほつれも出てくる。それまで靴を修理に出したことがなかったという絵里花さん、今回ミスターミニットに、お気に入りのこと靴を預けてくれました。

修理を施した職人から靴を手渡すと......

「わあ、すごくキレイ! 嬉しい。今すぐにでも履きたくなっちゃう。これまでたくさん傷つけてしまってかわいそうだなあと思っていたけど、それでも履きたくて。ちゃんと自分が履いてきた味、愛着は残ったままで、キレイになってるから、びっくり。これからもずーっと履き続けたいです。週5くらいで履いちゃうかも」

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とにかくスニーカーが好きだという絵里花さん。取材の日も厚底のスニーカーを履いていました。

「ヒールを履くと足が痛くなっちゃうので、高さを出したいなと思ったら、スニーカーで厚底を探しちゃう。いつもスニーカーを履いていて、私の靴箱の2/3はスニーカーですね。色んなカラーバリエーションがあるけど、真っ黒が一番使いやすい。だから、このスニーカーが修理から戻ってくるのが待ち遠しかったんです」

絵里花さんは上京して以来、東京の街を歩くことが趣味になっていると言います。2駅分歩くのは日常茶飯事で、渋谷から永田町まで歩いたこともあるとか。最初は、浅草や原宿など有名どころから巡っていって、最近は豪徳寺など、ディープな街を散策しているそう。

「上京した頃から、東京を歩いていると見るものすべてが初めてだから楽しくて。普段歩かない道や普段降りない駅を歩いてみると、色んな発見があるから面白いんです。豪徳寺には招き猫がいっぱいいて、美味しい焼き芋屋さんがあって、空気がまったりしていて気持ちよかったです。これからもこのスニーカーと一緒に東京を歩き回りたいです」

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現在、『Ray』の専属モデルをしながら、2018年1月よりJ:COMの浦和レッズの番組「Reds! Get Goal!!」のリポーターに就任した絵里花さん。今後はモデル以外にも、リポーターの仕事にも力を入れていきたいと話します。目標は、2020年の東京オリンピックに携わること。

「東京オリンピックの会場に仕事として行きたい。それがリポーターとしてだったらいいなあと思っています」

2020年の目標に向かう日々にもきっと、このDIESELレザースニーカーが共にあるのでしょう。その途中、傷ついたりしたときは、いつでもミスターミニットを訪ねてください。何度でもお直しします。

(撮影:松浦藤仁 / 取材・文:徳 瑠里香)

今回の修理

かかとのすり減りと靴裏のすり減り、靴の外側が全体的に汚れてツヤが失われていましたので、かかとの減った部分の補強と、靴底の張り替え修理とトリートメントをすることにしました。

Before

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履き込んだためか、かかとの外側がへってしまい左側はロゴが消えてしまっている部分も。

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黒なのでわかりにくいのですが、ツヤがなくなりかさかさで傷が目立っている状態です。

After

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ななめに減った部分を平らに補強し、靴底全体を張り替えました。

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黒なので伝えづらいのですが、汚れが落ちしっとりツヤが戻りました。

靴のトリートメント(汚れ落としと脂分補給) ¥6,000+税
靴底張り替え(かかと補修込み)   ¥5,500+税

修理・ケア担当のスタッフより「すり減ってしまっていたかかとの補修をなるべくロゴを残した状態で直すことと、新たに1枚シートを補強するので接着面をなるべく自然に仕上げることを意識して修理をしました。」