修理事例のご紹介
バッグの修理事例:HERMES(エルメス)カラーリング補修
さまざまな修理事例を、どうやって修理するのか、どのような過程を経ているのかを動画とともに解説します。
ご依頼の概要
ブランド
HERMES(エルメス)
ご相談内容
色褪せとスレ傷カラーリング補修
修理方法
全体の色褪せとスレ傷をキレイにしていきます
STEP1.下処理
表面の油分を取り除き、補色しない部分をマスキングで保護し、塗料の吸い込みを良くするため、細かい目のヤスリをかけておきます。
STEP2.下地剤の塗布
ヤスリがけの後は、全体に下地剤を吹き付けます。
お化粧と一緒で、表面を滑らかにしたり塗料の定着を良くする効果があります。
STEP3.調色
塗料を混ぜて、色を作っていきます。
POINT:色は褪せていない内側の革色に合わせますが、塗料一滴の差で仕上がりの印象が変わります。
目立たない箇所で試し塗りをし、元の色と合っているか確認しながら更に微調整をして調色が完了です。
STEP4.刷毛塗り
バッグに色を乗せていきます。
全体に色褪せがあるので、ムラなく均一になるよう塗り重ねていき、端のステッチは白色なので、ステッチを避けて丁寧に塗っていきます。
同様に、ベルトやショルダー先端部分もステッチを避けながら細い刷毛で慎重に塗っていきます。
STEP5.仕上げ処理
塗料の定着とツヤの調整のため、仕上げ剤を吹き付けてマスキングを外したら完成です。
色褪せとスレがなくなり、全体がキレイになりました。ぜひ一度、ご相談ください。
専門用語解説
修理工程で出てくる専門用語について解説します。
- 調色:色を混ぜ合わせて新しく色を作ることで、オリジナルカラーを作ることが可能です。
修理概要
- 修理メニュー:カラーリング
- 金額:税込23,100円
- 納期:約8週間
※公開日時点での情報です