靴みがき

靴修理のプロが教えるベーシックな紳士靴の鏡面磨き

鏡面磨きとは?

鏡面磨きとは、主に革靴のつま先などを【鏡のように仕上げる磨き技術】です。
ハイシャイン、ミラーシャインなどとも呼ばれます。高級感があり、ドレッシーに仕上がるので、結婚式やパーティーの際におすすめです!
見た目の美しさだけでなく、防水・防汚効果にも優れ、つま先部分を保護する効果もありますよ。

靴修理のプロが教えるベーシックな紳士靴の鏡面磨き

今回は、靴修理のプロが「鏡面磨きの手順」について解説します。
下地作りと、艶出しの際に使う「水」が重要ポイントです。

STEP1. 汚れ落とし

シューキーパーを入れ、表面の埃などの付着物を払うため、馬毛ブラシで全体をブラッシングします。
汚れ落としクリーナーを布に取り、汚れや前回のクリームなどを拭き取って革をスッピン状態にします。

STEP2. クリーム

靴クリームをブラシに米粒3粒ほど取り、塗りすぎないように蓋裏で馴染ませて、塗布していきます。
つま先からかかとまで塗り残しがないように全体に塗布します。

STEP3. ブラッシング

豚毛ブラシでブラッシングをして、摩擦熱でクリームを浸透させながらつやを出します。
余分なクリームを拭き取りながら布で磨きます。

ここまでが一般的な靴のお手入れとなります。

STEP4. 下地作り

ここからが鏡面磨きの作業です。
ワックスを指に取り、つま先に直接塗り込んでいきます。

布ではなく指で塗り込むのは、体温でワックスを溶かしながら革のシボ(革の表面にできるちりめん状の細かいシワ模様)を埋めて表面を滑らかにしやすいから。
つま先を重点的に、かかとやサイドもバランスを見て塗り込みます。

これを繰り返して、滑らかな下地を作っていきます。この下地作りが仕上がりのつやに大きく影響します。

STEP5. つや出し

一番の変身ポイント【つやを出す作業】です。

布を指に巻き付けて、水を含ませてワックスを取り、先ほど作った下地部分を磨いていきます。

水を含ませることで、表面のワックスを固めつつ定着させ、より滑らかにする効果があります。下地作りの時と同様に、つま先を重点的にかかとやサイドもバランスを見て磨きます。
これを繰り返すとどんどんツヤが出てきます。

つや出しの完成です。

STEP6. 仕上げ

布をきれいな面に巻き替え、水のみで全体を磨き、摩擦でつやを一層強くします。

バランスを見つつ全体を磨き、特につま先をキレイに仕上げます。
左右のバランスを揃えて磨いたら完成です。

つま先につやが出てドレッシーな靴に仕上がりました。

鏡面磨きはプロにお任せ

ビジネスシューズのつま先を鏡のように磨き上げることで、いつもの靴が輝きを増し印象が変わります。

ひと手間かかる鏡面磨きは、ミスターミニットにご相談ください。

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