靴・カバンのお手入れ
防水スプレー使用のコツ
先週は「雨に濡れた後のケア方法」をご紹介しましたが、今日は「事前の雨対策」をご紹介します。
雨対策というと、「防水スプレー」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ご自宅にお持ちの方も多いと思います。
でも、「防水スプレーっていつ使えばいいの?」「どれぐらい噴けばいいの?」というお問い合わせは非常に多いんです。
実は、自分もこの仕事を始めるまで防水スプレーは間違った使い方をしていました。
雨が降っている日、家を出る前に吹き付けてみたり、ぬれている靴に吹き付けてみたり・・・これは間違った使い方です!
防水スプレーの効果的な使い方!
防水スプレーは細かい粒子を革の表面にコーティングして、雨を弾くものです。
つまり、防水スプレーを吹き付けてすぐに雨で濡らしてしまうと、粒子が定着する前に流れ落ちてしまい、効果が出ません!
できれば雨の日の前日、少なくとも外出の1時間前には吹き付けて、完全に乾かして使う!
これが最も重要なポイントです。
もう1つは吹き付ける距離です
靴から30cm程離して靴全体に満遍なくかけるのが、ポイントです。
近く集中的にかけると粒子が均等にならず、ムラになります。
素材によってはシミになる可能性もありますので注意が必要です。
「集中的に吹き付ける=効果的」ではありませんので、全体的に満遍なくかける事を意識してみてください!
靴はつま先だけでなく、かかと側や側面も雨で濡れるので全体的にかけましょう。
そして完全に乾いてから、もう一度重ねて同じように吹き付けると効果がUPします。
どんな革靴に防水スプレーが効果的?
一般的なスムースレザーの革靴、スエード靴にはオススメです。特に色の薄いベージュ・茶色などは雨染みができやすいのでスプレーをしておくと安心です。
一方で、「エナメル靴」「は虫類革」「ガラス加工された表面」などの特殊な革靴は防水スプレーを使ってはいけません! NGです! ご注意くださいね。
防水スプレーは靴はもちろん、カバンや傘にも使えます。
傘の表面の撥水性が弱くなってきたなぁと感じるときは、表面に防水スプレーを吹き付けてあげると雨を弾きやすくなりますよ。
防水スプレーを使用する際に、ぜひ参考にしてみてください
※防水スプレーは、缶に記載されている注意書きをよく読んでお使いください! 使用時は風通しの良い場所で、火気のない場所でご使用ください!
※防水スプレーは、靴の表面の水分を弾くものです。靴やカバンの縫い目や隙間からの水分浸透を防ぐことはできませんのであらかじめご了承ください。
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2018年06月19日「防水スプレーを使う"頻度"は?」/blog/coloring/001762/