靴・カバンのお手入れ

放置はNG!キャンバス地のスニーカーがシミ汚れになった時に「やるべきこと」と「やってはいけないこと」

前回はレザースニーカーの汚れ落としについてご紹介したので、今回はキャンバススニーカーの汚れ落としについてご紹介いたします。

さて。

キャンバス地にくっきりついた泥ジミ。

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悲しい写真ですよね。。。

こんなに汚すつもりはなかったのに、なんであの日、履いて行っちゃったんだ・・・なんであの時あの道を選んでしまったんだ・・・

などなど、後悔の念は募る一方かもしれません。

しかしですね!

落ち込んでいるヒマではないのです!

なぜなら、

キャンバス地のスニーカーについたシミは素早く処置しないと生地に染み込んで取れなくなってしまうからです!

イメージするならば、デニム(ジーンズ)。

デニムは繊維を藍で染めたものですが、デニムを洗濯しても藍色は落ちませんよね。

キャンバス生地もそれに近く、一旦染まってしまった色(汚れ)は、しっかり汚れ落とししても落ちることはなくなってしまうのです。

それは急いで処置しなきゃ!となるところですが、注意いただきたいのがこの状態で「やってはいけないこと」というのもありまして。

ということでひとまず、やってはいけないことからご紹介します!

まずは

キャンバススニーカーにシミがついた時にやってはいけないこと!から

NGその1:スニーカーを"まるごと"水洗い

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あくまでNGとしたいのは、"まるごと"洗うことです。

その理由は、汚れの原因によってはシミを広げてしまったり、さらに濃くしてしまったりするリスクがあるほか、濡れたスニーカーを乾かす際に、生地がごわついたり縮んだりするリスクがあるからです。

特に汚れの元が、油系(飲食系)とわかっている場合は間違いなくNGです。絶対にやらないでください。

NGその2:ドライヤーを使う

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塗れてるから、とりあえず、乾かしておこう。早急に。

その発想、何も生みませんのでやめましょう。

逆に、汚れを定着させたり、生地まで傷めてしまいます。

NGその3:「中性」以外の洗剤を使用する

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食器洗い用の中性洗剤であればよいのですが、中性以外の洗剤は、使ったら汚れがひどくなる、または生地を傷めてしまうリスクもあるので、使用を控えましょう。

では、逆に!

シミができてしまった時に何をすればいいのでしょうか!

キャンバススニーカーにシミがついた時にやるべきこと

やるべきこと その1: 表面の汚れを落とすこと

まず、泥であれば表面についた泥を、極力生地の中にいれないようにしましょう。

汚れを拭き取る際は温度が高いほうが汚れを分解するので、お湯でしぼった布を使うのがおすすめです。

また、汚れの状態にあわせて歯ブラシを使ってもよいでしょう。

「表面の汚れを生地にいれないように」ということを念頭に作業すればよいと思います。

やるべきこと その2:布のきれいな面で、擦りながら残った汚れを落とす

表面の汚れさえきれいにおとせたら次は布でこすっていきます。

先ほどの工程と同じくお湯でしぼった布の、きれいな面で汚れをふきとっていきます。

汚れを少し吸収したらまたきれいな面で、を繰り返し、一度取り除けた汚れを再度浸透させることがないようじっくり丁寧にシミを薄くしていきましょう。

これらをやった上で、まだシミが気になったら!

ご予算が許せば、ミスターミニットへお持ちください!

なるはやで!!

早く対処するほど、汚れを落とせる確率は上がります。それをお忘れなく!

キャンバススニーカーのシミをミスターミニットがケアしたら、こうなる!

ミスターミニットでは、キャンバススニーカーのシミ落としや汚れ落としをやっています。

この写真のようなシミであれば、工場でお預かりする「トリートメントコース」で対応することになります。

シミ抜きには特殊な技術を要しているため、作業工程はお見せできませんが・・・

これが

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こうなります!!

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どうでしょう!

まるで、最初からシミがなかったような落ちっぷり!(※上記写真は一例で、仕上がりは靴の状態により異なります)

さらに!くさかったスニーカーには朗報!

工程上オゾンで除菌・消臭を行うため、もれなくにおいの元になる雑菌を取り除きます。

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キャンバススニーカーも、レザースニーカーも、どうしよう?これなんとかなるかな?と思った汚れや傷みはぜひミスターミニットにご相談ください!

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