靴の修理
高級紳士靴をドイツ製高級部材でオールソール
台風21号の影響ならびに北海道胆振東部地震により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
ミスターミニット スタッフ一同
今回はオーソドックスな黒のプレーントウの紳士靴の、オールソール(靴底丸ごと交換)のご紹介です。
以前も「靴底の"丸ごと取り替え"で、いい靴を長く履く」/blog/shoe-repair/001381/ でご紹介しましたが、いい靴は靴底を丸ごと取り替えることで長くはき続けることができます。
今回のご依頼は、イギリスの老舗ブランド「チャーチ(CHURCH'S)」の靴です。英国高級紳士靴ブランドの一つで、007のジェームスボンドが履いていた靴としても有名ですね!
底に大きく穴が空いてしまっていたり、表革には大きな傷があったり・・・
お預かりしたときは、かなり履き込んだ印象の靴でした。
お客様にお話を伺ったところ、これは初めてのボーナスで購入した靴だったそうです。その後、修理をしながら長く履いていたとのこと。
今の状態になってからは履いていなかったそうですが、また履きたいと思い今回しっかり修理をしたいとご依頼いただきました。修理内容はオールソール・靴磨き・靴紐の交換です。
靴底の素材は革をご希望でしたので、ドイツのJoh Rendenbach社製の高級レザーソールを使用することにしました。Joh Rendenbach(JRと呼んでいます)のレザーは、樫の木から抽出されるタンニン(渋)に漬けて約1年かけて作られ、耐久性に優れています。高級紳士靴のオリジナルソールとして多く使われています。
オールソール完成後、靴全体を磨いていきます。かなり履き込んでいましたので表革はかなり乾燥し、色も全体的に抜けてしまっていました。深い傷もついていますが、仕上がった時に「これならまた履きたい!」と思ってもらえるように磨いていきます。
そして仕上がりがこちら!
かなり印象が変わったのではないでしょうか?! 持ち主の方にまた大切に履いていただけると嬉しいです。
これからまた履きたいなぁとお考えの靴がございましたら、ぜひ一度ミスターミニットにご相談ください。
本日の修理メニュー
・オールソール(JRレザーソール使用・グッドイヤー製法、工場預かり)¥18,000+税
・プレミアム靴みがき ¥1,000+税
・靴紐 ¥400(75センチ)+税