高級レザーソールでオールソール修理(ヒドゥンチャネル仕上げ)

アイテム:紳士靴
サービス:靴底の修理M
  • SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
  • オールソール
修理前の状態・ご要望
レザーのオールソール修理
ブランド
SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
修理担当者のコメント
高級レザーのオールソール修理をいたしました。ご依頼でオプションでステッチをヒドゥンチャネル(伏せ縫い)、ソールカラーをライトブラウンに、ヒールは飾り釘のお任せで承りました。ヒドゥンチャネル(伏せ縫い)は底面に見える出し縫いステッチを隠す特殊な技法で、ステッチが擦れにくくなるメリットに加えてドレッシーで美しい見た目に仕上がります。
修理メニューと金額
修理メニュー:オールソール金額:税込27,500円
納期(目安)
納期:約4週間(納期は時期により異なります)
修理の詳細・解説
「ヒドゥンチャネル」とは、底面に縫い目が出ない特殊な仕上げ方のことです。STEP1.ドブ起こし出し縫いをするためにドブを起こしていきます。底面に水を付け、革を柔らかくして加工しやすくします。何度か繰り返して水分を浸透させます。底面サイドから1mmほどの厚みを残し、切り込みを入れていきます。POINT:一歩間違えると革が切れてしまうので慎重に丁寧に作業していきます。革が硬いので、段階を分けて切り込みを深くしていきます。STEP2.出し縫い出し縫いの溝を掘っていきます。何度か繰り返して、ステッチが埋まるくらいの溝を作ります。作った溝に沿って出し縫いのステッチをかけ、しっかりと溝に収まりました。STEP3.ドブ伏せステッチ部分を叩いて平らにし、ヤスリをかけます。起こしたドブを元に戻すクセをつけ、接着剤をつけて乾かします。接着の前にもう一度水をつけて、革を柔らかくし、戻しながら接着します。叩いたり押し付けたりして、元のソールのカーブに合わせながらしっかりと貼り合わせます。ここまでがヒドゥンチャネルの技法となります。ソール着色の前に、ヒール部分を進めておきます。接着剤を削って、塗っていない箇所を釘で固定します。STEP4.ソール着色仕上げ一度、表面を削って色を乗せやすくします。今回のご依頼はライトブラウン色です。塗料をスポンジに取り、全体に馴染ませ、何回かに分けて塗り込んだら、ワックスをつけてツヤを出し、更に手作業で丁寧に磨きます。コバの着色に入りますが、着色前に断面を削って整え直します。ヤスリで仕上げて、角は面取りをします。コバを塗っていきますが、このとき、はみ出さないように一気に塗り、底面と同様にワックスで磨きます。最後に全体を手作業で磨いて底面の完成です。STEP5.ヒール取り付け積み上げとトップリフトを圧着し、形を整えたら、ヒールの内側を先に仕上げます。ソールとの隙間ができないように削り、底面に合わせてセットして圧着します。ヒールを釘で固定し、削って形を整え、細かいヤスリで仕上げます。STEP6.ヒール着色仕上げ底面と同じく表面をヤスリがけし、ライトブラウンの塗料を塗り込みます。ワックスでツヤを出し、磨きます。釘でヒールを固定し、着色前に再度ヒールを整えて黒色に着色したらワックスで磨きます。最後にかかとにギザ模様をつけて完成です。ヒドゥンチャネルのオールソール交換で、ドレッシーなソールに仕上がりました。オールソールのオプション仕上げ、ご相談ください。
その他
2024/03/25公開 2024/10/11更新

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修理前
修理後

レビュー

    • アイテム:紳士靴
    • サービス:靴底の修理M
    • ブランド:SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
    5.0
    父から就職祝いでもらった大切な靴

    父から就職祝いでもらった大切な靴です。ソールと表面劣化が蘇り非常に満足しています。

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