長く保管していると加水分解で靴底が劣化する場合があります。靴底を張り替える修理（オールソール）をいたしました。
婦人靴でソールが薄いタイプの靴をオールソールする場合、新たに取り付ける靴底の部材が靴の周囲から多少出る仕様になります。

Vibram2333のソールと革のミッドソールを使用し、靴底全体を交換しています。ソールはウレタンからゴムに交換したことで劣化しにくくなりました。

Vibramソールと革のミッドソールを使用し、オリジナルに近い状態で交換しました

通常オールソールを行うと、底面のソールや、ミッドソールの断面が層になって側面から見えてしまいますが、ソール修理後にかかとガード（一周）をすることで見た目の印象を大きく変更せずに修理をしました。

劣化したソールを取り外し、丸ごと取り替え修理しました。ミッドソールを追加しています。オリジナルと同一の素材での修理はできませんが、類似のソール部材をご提案いたします。

底面をVibram（ヴィブラム）のセーフウォーキングに張り替えます。
Vibram セーフウォーキングソールは、濡れた路面や大理石フロアーでも滑りにくく、耐滑・耐摩耗に優れた底材です。ソールの修理にも、新品ソールの保護にもご利用いただけます。
ソールを貼ることで、かかとのロゴ保護やアッパーが傷みにくくなります。

高級レザーのオールソール修理をいたしました。
ご依頼でオプションでステッチをヒドゥンチャネル（伏せ縫い）、ソールカラーをライトブラウンに、ヒールは飾り釘のお任せで承りました。
ヒドゥンチャネル（伏せ縫い）は底面に見える出し縫いステッチを隠す特殊な技法で、ステッチが擦れにくくなるメリットに加えてドレッシーで美しい見た目に仕上がります。

ソールは白のVibramソールにオールソール交換修理しています。

その後、消臭除菌効果のあるオゾンの乾燥庫に入れ靴を清潔な状態にしてからカラーリング補修をしています。
白色は汚れや黒ずみが隠れにくいですが、スレや色抜け部分が厚塗りになり過ぎないようにバランスを見て補修し、より自然に仕上げています。