つま先のはがれ、めくれはカラーリング修理で対応しました。
左足にひどく剥がれがあり、右足は内側が剥がれていました。

角の破れだけでなくパイピング全体の擦れも見られたので、ロゴ面と背面それぞれのパイピング1周交換をしています。
このタイプのパイピングはバッグを1度ひっくり返して（内側から裏返して）大きく分解する作業になるため、歪みやシワが出ないように慎重に作業しました。

▼詳しい解説はこちら▼
https://www.minit.co.jp/blog/bag-repair/005845/

お財布は毎日使うものなので表面の傷み、スレ・キズが目立つアイテムです。全体のカラーリングをいたしました。画像ではわかりにくいのですが、Beforeは色褪せ、表面のつやが無くなっていました。

通常フチ部分はパイピング修理をしますが、フタの左右屈曲部の痛みが大きくパイピングでは覆い切れないため、左右に革あてをした上で補修が必要な範囲にパイピング状の革あてという提案をさせていただきました。
お手入れは消臭殺菌効果のあるオゾンでバッグを清潔に、革は色補修を加えて全体にツヤを出し、最後に撥水加工をして雨やほこりに強くなるように仕上げています。

破れている部分だけでなく破れ部のパーツ全体に大きく革を当てる事で、継ぎ接ぎ感のないデザインのように仕上げました。
オリジナル金具も生きていたので再利用しています。
革で補強する事で強度も上がり丈夫になりました。