ブーツ内側が劣化してボロボロのブーツ内側の貼り替え修理(内張交換)

アイテム:婦人靴
サービス:靴の内側の修理L
  • ブーツ
  • FENDI(フェンディ)
  • 内側がぼろぼろ
  • 内張り交換
修理前の状態・ご要望
ロングブーツの内側が劣化しているので修理したい
ブランド
FENDI(フェンディ)
修理担当者のコメント
靴の内側は合皮が使われる事が多く、長期間保管している間に劣化しやすい部分です。このように素材が劣化し、ポロポロ剥がれていく状態になってしまいます。この場合は、劣化した内側をすべて剥がし、新たに本革で作り直し取り付けるという修理(内張り交換)をいたします。
修理メニューと金額
修理メニュー:内張り交換(ブーツ筒部分全体)+本革中敷き作成金額:税込29,700円+税込5,500円
納期(目安)
納期:約5週間
修理の詳細・解説
内張がボロボロの状態なので表面を剥がします。内張生地は分解して外す場合もありますが、今回は上から貼り付ける方法で作業します。(靴の状態・構造により修理方法は異なります)STEP1.型紙最初に内張の型を取ります。ブーツは底を分解しないと、つま先まで作業できないので全体ではなく、かかと内側のすべり革はそのままで甲から筒本体の一部の作業になります。型紙上で甲のラインを決め、縫いしろを付けてカットします。内張をセットした時のかかと位置を確認し、型紙を修正。筒のセンターラインも確認し、修正して靴の形に合わせます。今回のデザインは、内側と外側で同じ型紙を使います。中敷きも劣化して原型が残っていないので、底面を元に型紙を作って完成です。STEP2.裁断オリジナルに近い黒い革を用意し、型紙を写します。革を無駄にしないように歩留まりに注意しカットしていきます。STEP3.厚み調整厚みの調整に入ります。内張生地の上から革を貼り付けるので、機械を使って全体の厚みを少しだけ薄くします。POINT:かかと側の端は、段差が出ないように先端に向かって斜めに革を薄くします。STEP4.縫い割り筒のセンターを縫い合わせます。 表に縫い目が出ない仕様になるので、裏面同士を縫い合わせます。縫った部分を開くため接着剤を塗ります。「うま」という木の道具にかぶせて、かかとのカーブに合わせて縫った部分を開き、叩きます。この作業を「縫い割り」と言います。自然なカーブでブーツに合う立体になりました。STEP5.セッティング内張をセットし、貼り付け位置を確認し、問題ないので接着剤を塗っていきます。 かかと周りはしっかりと面で接着し、筒部分は遊びを持たせるので、ミシンがズレないように仮止めの接着剤を塗ります。内張を筒状に差し込み、かかとから履き口のセンターを決め貼り付けます。その後、かかとから甲にかけて、歪みやシワは入らないようにしっかりと貼り付けます。筒部分は均(なら)しながら固定したらセッティングが完了です。STEP6.縫いミシンで縫っていきます。セットした内張がズレないように、すでにあるステッチの上から1針ずつ同じ針穴にステッチをかけていきます。ぐるりと一周ミシンをかけたら先端の糸処理をし、余分な縫いしろをカットして中敷きを貼り付けたら完成です。
その他
2024/02/08公開 2024/10/14更新

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修理前
修理後

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