傷やスレのある紳士靴のカラーリング補修

アイテム:紳士靴
サービス:靴の表面の修理M
  • SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
修理前の状態・ご要望
傷、色褪せが目立つので補色(カラーリング)をしたい
修理担当者のコメント
傷やスレの目立つ、つま先にかけてカラーリング修理をしました。
修理メニューと金額
修理メニュー:カラーリング金額:税込14,300円
納期
納期:約7週間(納期は時期により異なります)
修理の詳細・解説
※作業前には、消臭除菌効果のあるオゾン乾燥庫に入れ、靴を清潔な状態にしています。STEP1.マスキング処理色補修しない部分をマスキングでカバーします。つま先の傷を補修するので、シューキーパーを入れて靴の形を固定させておきます。STEP2.調色靴の色に合わせて塗料を調合していきます。元の色を再現するため仕上がりを想像しながら数滴の微調整をしたら調色が完了です。STEP3.下処理油分や汚れを拭き取り、表面をヤスリがけすることで塗料の食い付きを良くしておきます。STEP4.傷補修革が剥がれているところは接着剤でしっかりと貼り付けます。ヤスリをかけて、気になる凹みにはパテを埋めます。POINT:つま先全体にスレがあるので、補修剤で毛羽立ちを抑えます。そうすると凸凹が分かりやすくなるのでパテとヤスリで再度補修します。大まかに補修したら、細かい凹凸を更に滑らかにしていきます。パテを乾かして、ヤスリをかけて、色を乗せた時に表面に凸凹が出ないように色んな角度から見て修正します。両足とも全体の毛羽立ちを抑えて馴染ませた部分に、再度ヤスリがけをして傷補修の完了です。STEP5.下地剤の塗布塗料を定着しやすくするために、下地剤を吹き付けます。毛羽立ちがまだ気になる箇所は、またヤスリをかけて表面を均してから下地剤を吹き付けます。STEP6.色補修スプレーガンで色を乗せていきます。つま先の傷部分は特に、厚塗りにならないように色を塗り重ねて、補修跡が隠れるように仕上げます。全体に吹き付けてバランスを見て、傷が薄く残っている箇所には大き目の粒子を吹き付けて傷を目立たなくします。色が乗らなかった細かい際は、筆で塗って仕上げたら色補修の完成です。STEP7.仕上剤の塗布全体に仕上剤を吹き付けて、乗せた色をコーティングします。STEP8.陰影をつける最後に、革の風合いを出す作業で、1トーン暗い色で陰影を作って革らしさを再現します。陰影をつけた方が自然な革のムラ感が出ます。もう片方も陰影を付けたら、左右のバランスを見て調整をします。最終チェックをして、マスキングを外したら完成です。傷やスレがなくなりキレイになりました。
その他
2024/04/25公開 2024/10/14更新

掲載内容は掲載日時点での情報です。サムネイル画像が荒れて見える場合がありますが、クリックして拡大表示してご覧ください。

修理前
修理後

動画で見る