ハイブランドの靴はレザー製ですが、水に弱いため早めにラバーソールに貼り替えがおすすめです。滑りにくくなり、雨水によるソールの劣化を防ぐことができます。

メタリックのカラーリングはオリジナルよりもマットな仕上がりになります（光沢が落ち着いた印象）

バッグの内側に使われる合皮は保管状態によっては劣化してしまいます。修理は内側の袋をすべて取り外し、新たな袋をナイロン製の生地で作り直します。
内張りの合皮を近い色のナイロン生地で交換しています。
ナイロン生地に変えることで、同じように経年劣化で表面が剥がれる恐れがなく再発防止につながります。
メインの部屋とポケットを交換、内側のロゴやポケット周りの革パーツが移植できたので、違和感なく近い見た目に仕上がりました。

本体のファスナーとポケットのファスナーの2箇所を交換いたしました。
本体のファスナーはオリジナルの引手が破損のため無くなっていたため移植はできなかったので、YKK製の引手になっていますが違和感なく仕上がっています。
※ファスナーの生地色や金具色は、オリジナルと多少の違いが出る場合があります。

ステッチに沿って破れてしまっているので、破れたマチのパーツを丸ごと交換しています。
構造や状態によって修理方法は変わりますが、今回は部分的な革あてではなく丈夫に仕上がるパーツ交換で対応いたしました。
交換する革は、近い型押し革を使用しているので自然な仕上がりになりました。

消臭除菌効果のあるオゾンを発生させた乾燥庫に入れ、清潔な状態にしてからカラーリング補修をしました。
角擦れには薄くパテを入れて補修をしています。
色抜け部分は型押しが無くならないように注意しながら色を重ねて仕上げています。

ハンドル（持ち手、ショルダー）の真ん中が革で補強されているバッグですが、もともとはハンドルの周囲を半周のみ（片側だけ）革で補修されているデザインでした。
拝見したところ、革が当たっていない部分の型崩れも見られたので、同じ型をとって修理するのではなくデザインは変わりますが一周を覆う補強を提案いたしました。
革を一周巻き付ける革当て修理をしたことで、前よりも丈夫になりました。